彼氏は普段私の意見を聞いてくれるし、私のしたいことを優先してくれる。
割となんでもOKなタイプ。
今回の旅行も、私が友人と旅行へ行きたいと言い出したので、私についてきてくれることになった優しい彼氏。
でも、こだわりがあって譲れないことがいくつかある。
そのうちの1つが食事。
彼の育った国の食文化は日本とは違う。
それに加えて、食べ物の好き嫌いが激しい。
基本的に食べ慣れたものしか食べないので、一度も食べたことのない料理や食材は口にしない。
さらに衛生面もうるさいので、小綺麗なレストランしか入りたがらない。
設備の整っていない不衛生な屋台などはNG。
ちょっとめんどくさい彼だが、食文化は違うのは仕方がないし、私は食べ物にこだわりがないので、大抵私が彼の食事に合わせている。
険悪なムードの私たちがレンタカーで向かったのはアジアン料理のレストラン。
ここは友人の行きつけで、オススメされたので一緒に食事をすることになった。
友人たちが到着するまで駐車場でしばらく待つ。
まだ私の涙は止まらない。
彼もイライラも止まらない。
イライラが派生していく。
細かく書き出すと辛くなってくるので、簡単にまとめる。
- なんでちょっとした喧嘩で、君は鬱になるんだ(喧嘩なんてよくあることだから、そんなことで落ち込んで泣くことはない)
- ここ数日の旅程が気に食わなかった
- 効率よく旅ができなかった
- アジアンレストランで食べたくない
彼が不満に思っていたことを、イライラした勢いで全部言われてしまった。
彼「君たちが行きたいならいいよ。ついて行くよ。」
彼「君たちの好きなもの食べたらいいよ。僕へ別のものを注文するから。」
と最初は言っていたのに。
そう言いたかったが、ここで言い返すと鬱が長引くと思い、涙を止めることに専念する。
友達からメールが入り、『少し遅くなるから、先に中へ入ってて。』と言われたので、2人でレストランへ入る。
広い店内にはたくさんテーブルが並べてあるが、ディナータイムなのにその2、3割ほどしかお客が入っていない。
無愛想な店員にテーブルに案内される。
彼は不機嫌な表情。
私は友達に指定されたコースを注文。
彼はその食材を食べられないので、別のものを注文。
そこへ、私たちが喧嘩していることを知らない友達が到着。
私は何もなかったように、友人の前では明るく振る舞おうとする。
まだ口数が少ない彼。
友達オススメのコースがテーブルに並べられ、私と友人はそれを食べる。
お腹が空いているのに、彼の料理はなかなか届かない。
あー気まずい。
やっと彼のオーダーした料理がやっと届き、ほっとしたのも束の間。
彼が思っていた料理と違ったらしい。
料理の3分の1を食べて、彼の箸が止まる。
あーあ、最悪じゃん。
友人の前では言わなかったが後になって彼に聞くと、『料理も不味かったが、店が不衛生と感じた。』らしく、これ以上別の料理を注文する気も無くなったらしい。
彼の食に対するこだわりが強いのは食文化が違うし、多少は仕方ないと思うのだが、店を紹介してくれた友達にこの態度はない。
友達に申し訳ない気持ちになった。
私「あなたたちがくる前に彼とちょっと喧嘩したから、彼の機嫌悪いんだよね。ごめんね。」
彼のいない間に、友人にちょっと説明しておいた。
店の雰囲気、衛生面が気に入らないなんて言えなかった。