飛行機で2時間のフライト後、田舎町にたどり着き、なんとか友人宅へ到着。
旅行の出だしで失敗したが、なんとか気持ちを誤魔化しながら平常心へ。
久しぶりに友人に会えて嬉しいし、話したいこともたくさんあった。
友人と会話が弾む。
街中を散策したり、イベントに参加したり・・・。
『いつもの自分よりも少し幸せ、少し楽しい!』と思えた。
でも決して油断してはいけない。
旅行3日目、レンタカーを借りることにしたので私と彼はレンタカーショップへ。
スタッフから説明を受けていた彼。
私は彼の一歩下がって後ろで説明を聞いていた。
事前にネットで予約をした際に、予約者を彼、私のクレジットカードで支払いをした。
その点について、スタッフは予約者とクレジットカードの名義は同じでないといけないと指摘した。
それを聞いた私は、財布の中から自分の運転免許を取り出し、スタッフに渡そうとした。
私「あ、私の免許証ありま・・・。」
彼が怖い顔で私を見る。
彼「ちょっと落ち着いて!今説明を聞いているから!」
口調が強めだった。
『この感じはやばい。』と感じた私は、3歩引いて大人しくしていた。
しばらくしてスタッフと彼の話が終わる。
スタッフ「免許証を見せてください。あとここにサインして。」
指示に従い、手続き終了。
レンタカーのキーを渡され、駐車場へ向かう。
やっぱり彼は怒っていた。
彼「なんで会話の途中で入ってくるの?説明を聞いていたのに!僕がまず説明を聞いて、理解したら君にも説明するから!」
確かに私も彼もこの国では外国人だし、完璧ではない第二言語を話すのだが、私よりも彼の方が言語力は高い。
車のことも、レンタカーのことも、私よりわかっている。
彼からしたら、もし何かあった時にレンタル料以外に高額の請求があるかもしれないし、注意を払って説明を聞いていたのに、私が話を遮るようなことをしたのでイライラしたのだろう。
でも、そんな言い方はひどい。
邪魔するつもりなんてなかった。
ただ、免許証を見せようとしただけなのに。
また悪気もないのに怒られた。
また涙が出てくる。
彼は私の涙を見て『またか』と言った感じでため息をつく。
鬱。
涙を堪えようとして、また無言になる。
辛い。
でもまあ、私たちの喧嘩(?)はたまにあることだし、数時間、または一晩寝れば大体良くなる。
しかし、ここで問題が・・・。
30分後に友人と合流して、ディナーを食べる約束をしていた!
果たして、彼との最悪な雰囲気&鬱から30分で抜け出せるのか!?
そんな短時間で気持ちを切り替えられない。
やばい、やばい、やばい・・・。
気持ちを引きずりやすい私には最悪な状況だ。
とりあえずレンタカーに乗り、彼の運転でレストランへ向かう。
今できることはレキサルティを飲んで、涙を止めること。