少子化、晩婚化が進み、独身の人の割合も年々増えている。
でも多くの人は子供が欲しいと考えているのではないだろうか。
私も子供が欲しいと思っている1人だし、彼も子供が欲しいと思っている。
しかし彼が良く言うのは『今は生活も安定しないし、子供を持つ責任が取れないから、妊活は先延ばしにしよう。』。
子供を産むことに責任は伴うのは当たり前のことだが、みんなはどれくらいの経済的な覚悟を持って子供を産んでいるのだろうか?
私の友達にも子供がいる人は何人もいる。
でも子供がいながらもみんなが経済的余裕があるわけではないし、それぞれいろんな状況下にいる。
①20代で子供1人を妊娠出産。友人はアルバイトを転々とし、夫は自営業だったが10年後に離婚。その後アルバイトをしながら実家で両親の協力を得ながら子育て。
②20代で2人の子供を妊娠出産。共働きで4人で暮らしていたが2人の子供を育てる余裕がなくなり、実家に戻り両親と独身の兄弟と同居しながら子育て。
③海外在住20代で子供を2人出産。就労ビザはあるが永住権がない。友人は無職、夫は働いているが貯金はできないほどの収入。家族みんなで帰国する飛行機代もなかなか貯金できない。
④未婚で子供を出産し、シングルで働きながら子育て。低収入なので、公営住宅に住んでいる。
⑤出来ちゃった結婚で海外在住。友人も夫も永住権がないまま、その後3人を出産。自身が子育てで働けないので、たまにフードバンクで無料の食料をもらうことがある。
⑥共働きで子供が3人いるが、義務教育を卒業させることをゴールにしている。専門学校や大学に進学するのならば、奨学金を借りるなりして子供達自身でなんとかしろという考え。
人それぞれ事情や経済状況は違うし考え方も違うので、決して批判をしているわけではない。
無職だったり、永住権がなくても、片親でも、子供を産む人はいる。
それでも友人達は幸せだし、今のところ子供は楽しそうにしているし苦労をさせているようには見えない。
このような友人たちが口を揃えていうことは、『子供は大事だよ。早く産んだほうがいいよ。今はお金がなくてもなんとかなるから。』
一方、なんとか思えないのが私の彼である。
彼は子供を持つためにどんな経済レベルを求めているのだろう。
彼は出身国では割と裕福な家庭で育ったらしい。
大学生の時には学費の支払いはもちろん、1人暮し用のマンションも親に買ってもらったという。
卒業後に母国で仕事を始めてからも収入が割と良く、お金に困ったことはない。
しかし現在私たちの生活はというと2人で生活していていくのがやっとで、最近では貯金を削りながら暮らしている。
そんな彼はもしかすると、自分が経験してきた生活水準にないと子供を育てられないと考えているのかもしれない。
子供が望むもの全てを与えたいと思うのだろうか。
それはどんな親でも考えることだが、みんなが大富豪なわけではないし、与えられるものにも限度がある。
確かに子供を産むなら病気のリスクを減らすためにも早く出産したほうがいいが、子供が病気になった時に最大限の治療をさせてあげたり、望む教育をさせてあげるためにどれくらいの余裕があればいいのだろう。
- 大学まで行かせてあげたいから、教育費1000万
- 習い事の費用、大学で1人暮らしした時の家賃
- 万が一の病気に備えて300万
- 結婚資金を援助してあげたいから200万・・・
軽く1500万ほどだろうか?
そのほかにも家族が快適に暮らせる住宅の購入、健康的な食生活ができるような毎月の食費など、考え出したらキリがない。
貯金はしておいたほうがいいのだろうが、子供を産む前から子供にかかる全ての費用を蓄えておくのは無理だ。
そんなことをしていたら高齢出産と遠にこえて子供が産めなくなってしまうので、働きながら子供を育てながら、少しづつ貯金していくのが一般的だと思う。
例え今いい職に就くついていたとしても、途中で解雇されて経済状況が悪くなることもあるし、先のことなんてわからない。
低収入だからといって子供が幸せではないとは言い切れない。
高収入の大富豪家庭に生まれた子供は必ず幸せとも限らない。
あくまで親目線での幸せを語っているが、子供本人からしたら人生の中で幸せを感じられるかは誰にもわからない。
人それぞれ価値観は違うし、正解はないのかもしれない・・・。
これが鬱というか全般性不安障害というのか、なんだか私は頭の中で一生ぐるぐると考えてしまう。