ある日ユーチューブを見ていたら、途中で広告が入ってきた。
いつものようにサッとスキップボタンを押そうと思ったが、不意に広告の映像が気になって手が止まった。
それはサーカスで衣装を着た大きなクマが芸をしているところだった。
私「クマって怖いイメージだけど、こんなすごいことが出来るんだなー。」
でも映像と同時に流れる悲しい音楽は、サーカスのイメージとはかけ離れていたので違和感を覚えた。
何か変だ。
映像の中の文章には、『このクマたちは毎日鞭で叩かれながら長時間の労働を強いられています。』と書かれていた。
PeTAという動物擁護団体の広告だ。
今まではサーカスで芸をする動物たちは凄いし賢いとしか思ってなかったが、よく考えると確かに闇がありそうだと思った。
気になって、どんな団体なのかググってみた。
- 1980年設立
- 著名人含め世界に900万人の会員
- 動物性食品の反対
- 毛皮や羊毛どから作られる衣類の反対
- 動物実験の反対
- 動物の娯楽利用の反対
- ペットブリーダーには反対だが、愛を持って適切に世話をする人には賛成
私はベジタリアンではないし、今までの文化や食習慣をなかなか変えることはできないが、できれば動物を食べたくないと思うことがある。
近年、毛皮やダウンを使わないコートの購入を考えるようになった。
狭い檻の中で一生を終える動物が可哀想だと思い、動物園の存在に疑問を持ち始めている。
もちろん劣悪環境でペットを育てる悪質ブリーダーには反対だ。
賛同できる部分はいくつかあったが、動物実験は賛同も反対もできなかった。
動物たちが必要もないのに薬を投与され、殺されていくのは見たくないし心が痛い。
それがなけれ近年の医療の発達はなかっただろう。
動物の死があるから人間が長く生き延びられる。
でも、他の命を犠牲にしてまで人間が長く生き延びる必要はあるのだろうか。
人間が病気になったとしても、無理に治療せずにそのままの寿命を受け入れればいいだけの話ではないのだろうか。
でもできるだけ長く健康に楽しく人生を過ごしたいと思う人は多いだろう。
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動物実験は善なのか悪なのか?
私には答えが出なかった。
なんだが色々ぐるぐると考えてしまうし、ちょっと心が疲れてしまった。