初回から2週間経ち、2回目のカウンセリングが始まった。
カウンセラー「まず初めに何か話したいことはありませんか?最近の近況や悩みなど、なんでもいいですよ。」
最近、バイト先のオーナーの機嫌が悪いのが私の悩みだったので、そのことについて話した。
私「オーナーはイライラするとすぐ表情に出るんです。怒鳴るまではいかないけど、大きな声で怒ったり・・・。忙しいと誰でもそんなことはあると思うんですが、私には怖くてしょうがない。オーナーが怒っていない時でも、怒った顔を想像してしまって、こないだは泣いてしまいました。」
カウンセラーはしばらく私の近況を聞いた後、家族について聞いた。
カウンセラー「確か前回、お父さんが怒って怖かったと言っていましたね。なんで怖くなってしまったのですか?」
私の今の悩みと過去の経験がリンクしているのではないかと思ったようで、家族関係について深く掘り下げてきた。
私「暴力などは全くなかったけれど、父は礼儀や時間に厳しく、短気で怒ると怖いです。父に意見を言えなかったし、言っても変わらないと思っていたので、逆うこともなかった。いつも怒られないようにしなきゃ、いい子にしないといけないと思っていました。」
忘れられない、父に怒られた過去のエピソードがいくつかある。
怒られない子供なんていないし、他の人からすれば気にしすぎなのかもしれないのだが、私にとってはこのエピソードを話すだけで今でも涙が出てくる。
こんな話を聞いて、カウンセラーはカウンセリングの最後に客観的に物事を整理できるように、メッセージを送ってくれた。
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【ケースフォーミレーション(仮説)】
〔悩み〕一度でも人が怒っているのを見ると、怒っていない時でも怖くなって泣くことがある。その人にいい所があるのにも関わらず、悪いところにだけに焦点がいってしまう。
〔過去の経験〕父が感情的に注意することがあった
→怒る声や表情をインプット
→一度でも怒った人を見ると恐怖心を感じる
→トラブルが起きると自責の念を感じる
→どうして良いかわからず泣いたり、パニックになることがある
→泣いても気分がスッキリせず、不安を感じたり、自分を責め続ける
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客観的にまとめてもらうと、とてもわかりやすい。
私の場合、カウンセリングで認知を変えていくところまでは、まだいけないと言われた。
幼少期の経験をもう少し深く掘り下げて、自分を守ることを学んでから、認知療法を進めていくらしい。
毎回カウンセリングでたくさん泣くので疲れるし、しかも先はまだまだ長そうだ。
そう思う反面、今後本格的な認知療法を受けるのが少し楽しみでもある。