少々寝不足で、体調がイマイチだと朝から感じでいた。
いつもは7〜8時間ほど睡眠をとるのだが、今日は6時間。
いつものように職場に向かい、午前中に上司と話していると、仕事の内容で確信が持てないことがあった。
上司A「多分この内容で合っているよね?多分大丈夫だと思うけれど、Bさんにもう一度聞いてきてくれない?」
私はすぐにBのいる部署へ向かった。
私「Bさん、確認なんですけどこの内容で合ってますか?」
B「はい。前に上司Aさんにも伝えましたけど、合ってますよ。」
私は確認した内容が合っていて良かったと思ったが、マスク越しにBが少し戸惑ったような顔をしているように見えた。
Bの態度が気になって、自分のデスクに戻ってから少しずつ記憶を整理する。
確かに何度か同じ件についてBと話したことはある。
・・・
そーだ、昨日Bが私のところまで来てくれて、そのことについて話したことを思い出した。
よくよく考えてみるともう終わった話なので、今日私はBに質問をする必要がなかった。
同じことを何度も聞いたから、Bは困ったような態度だったのだ。
自分のミスに気がつき、Bに迷惑をかけてしまった。
やってしまった。
恥ずかしい。
思考回路が停止して、パソコンを打つ手が止まる。
しばらくして仕事に戻ろうとするが、そのミスが頭から離れないので度々手が止まる。
パソコンの画面を見ても文章や内容は入ってこないし、これから何をすれば良かったのかも忘れる。
1日中その調子で、仕事に集中することができなかった。
その日の夜、もやもやしながら就寝した。
その日の夜中、いつもより冷え込んだせいで少し寒気がして、ほぼ無意識に布団を体にかけた。
その無意識状態のまま、ミスしてBを困らせてしまったことを考えた。
考えたくないのだが、金縛りの様な状態なので目は開けられないし、体を起こすこともできない。
どれくらいそんな状態だったか正確にはわからないが、私には数時間経ったように感じた。
しばらく苦しんだ後、やっと目を開けることができた。
そしてすぐに携帯を手に取り、『躁鬱病 症状 記憶』と調べた。
どうしても仕事のミスの原因について知りたかったし、これが躁鬱病の症状だという確信が欲しかった。
これが一般的な症状ならば、納得いくし、諦めもつく。
でも私が求めるような検索結果はすぐに出てこなかった。
もしかしたら私だけが、『記憶があいまいになる・ミスが多い・物事を整理できない』などという、並外れたひどい躁鬱症状なのかもしれない。
私だけがおかしいのかもしれない。
そう思うと涙が出て来た。
私の躁鬱症状がさらに悪くなっていくような気がして、悲しくなった。