ワーキングホリデーで海外に住むことを決めた理由はいくつかある。
- 帰国子女の友人の影響
- 海外の文化や音楽への興味
- 失って困るような職がなかったこと
- 自分を変えたいという願望
帰国子女である友人の価値観は、私が今まで考えたことのにようながことばかりで驚かされた。
日本の田舎の小さなコミュニティでしか暮らしたことのない自分の視野の狭さに気づく。
邦楽よりも洋楽が好きで、英語を理解したいと思うようになった。
英語の勉強をすればするほど、より海外で暮らすことに憧れを持つようになる。
日本で正社員として就職したことはないし、いくつかの場所でアルバイトしたが、何1つやりがいを感じたり楽しいと思える仕事がなかった。
日本の仕事を辞めてもダメージは1つもなかった。
その中でも1番の理由は、自分を変えたいという強い願望だった。
小さなことを気にしすぎる私の今いる環境がいけないんだ。
日本から脱出すれば何か変われるかもしれない。
ポジティブで陽気な人の多い国に行けば、ネガティブな自分の性格を変えられるかもしれない。
環境が変われば躁鬱病も良くなるかもしれない。
躁鬱病で鬱ばかり感じる人生なんて嫌だ。
新しい自分に生まれ変わりたい!
結果論としては、20年以上日本で生まれ育ち、躁鬱病やHSPの気質を持つ自分が海外に住んだからといってガラっと変えることはできなかった。
当時は病気の改善方法が全く分からず、「病気の改善=海外で暮らすこと(環境変えること)」と無理やり結びつけていたが、そんなに簡単なことではない。
日本にいても海外にいても鬱の波は定期的にやってくる。
外に出られなくなったり、泣いたりすることがある。
仕事の失敗や不安が、頭から何日も離れなかったことが数えられないほどある。
ただ、大きくは自分を変えられなかったが、少しだけ変わったことがあった。
いろんな国の人との出会いで視野が広がり、良い悪いは置いておいて、広く物事を考えられるようになった。
あとは日本では体験することのないような経験を積んだことだ。
以前よりも少し自分の心がタフになった気がする。