躁鬱病になって4年ほどは大学卒業だけを考えてきた。
ゆっくりと休み、卒業というプレッシャーを乗り越えれば、病気は良くなっていくと安易に考えていた。
なので医師から伝えられる病気の情報のみで、躁鬱病についての詳細を自分で調べることはなかった。
だが思いもよらず治療が長期化し、ある日ふと思い立って躁鬱病についてインターネットで調べてみることにした。
医師からは躁鬱病は再発しやすいとはよく聞いていたが、実際の再発率はどれほどなのかを知らなかった。
グローバルヘルスカンパニーであるグラクソ・スミスクライン株式会社のホームページにはこう記載されている。
双極性障害は再発率が高く、1年間で48~60%、5年間で81~91%であると報告されています。また、うつ状態で過ごす期間が長いことも知られています。国内での双極性障害の生涯有病率は0.6%と報告されています。
引用:グラクソ・スミスクラインHPより
5年で81〜91%の人が再発するということは、ほぼ治ることはないということなのか???
治る可能性はゼロではないが、これほどまでに再発率が高いとは思っていなかった。
今まで何人もの医師と会ってきたが、どの医師も現実の数字は教えてはくれなかった。
そしてどれだけインターネットで調べても、完治率のグラフや数字は出てこない。
まだ研究途中とうこともあるし、完治の判断がつきにくいこともあるのだろうが、現在躁鬱病の完治はあまり望めないということだろう。
つまり薬の服用もやめられない。
これから一生この病気と付き合って、薬を飲み続けないといけないと思うとショックだった。
まとも働けないし、人と関わるのも苦手だし、人生の半分は鬱を感じて生きていかなければいけない。
私は一生障害者として生きていかなければいけないのか・・・
自殺率も高いと言われており、更にショックを受ける。
今まで考えたことはないが、背筋がぞくっとする。
いつか完治するという淡い期待が消え、将来が絶望的になる。
躁鬱病発症からもう13年以上経ち、今ではもうなってしまったものは仕方がないと思っている。
毎日薬を飲んだり、働くのが大変だったり、生きづらさを感じたり、健康な人よりも不便を感じるかもしれないが、それが私だ。
もう開き直って、病気と共に生きるしかない。
これが私の運命。