今までに何度か友人に躁鬱病のことを打ち明けることがあった。
私は元気のある調子のいい時しか友人と合わないので、みんな私の症状を甘く見ている。
私「実は躁鬱病で、毎日薬を飲まないといけないんだよね。」
友人「え?毎日薬飲んでるの?薬なんて飲まなくてもいいんじゃない?!」
私「もう何年も薬を服用してるし、医者にも続けないといけないと言われてるから。」
友人「全然大丈夫だよ!早く辞めな、薬は体に悪いから!気の持ちようだよ。」
きっと友人は励まそうとしていっているのだが、少し怒りを覚える。
気の持ちようでどうにかできるのであれば、病院に何年も通っていない。
ある友人は鬱気味になって病院で薬を処方してもらったらしい。でもすぐに回復して薬の服用をやめ、元どおりに元気になったという。
友人「薬は飲み続けなくても大丈夫だったよ。だから君も大丈夫だよ。」
友人は薬の服用し続けなくてもいいほど軽い症状で大丈夫だったかもしれないが、人によって症状の度合いは違う。
躁鬱病はパッと見ただけでは目に見えない。
鬱の時は辛くて家からでれないので、誰も私の落ち込んでいるところは見ることができない。
もし家でしんどくて寝ていた所を見られても、怠けてゴロゴロしているようにも見える。
誰も心の中の傷は見えない。
躁鬱病について長年研究されていて、薬によって症状が改善されることがわかっている。
今までに何人も医師に会って来ていろんな種類の薬を試したが、一度も薬を辞めて良いとは言われなかった。
私の今の症状には薬が必要だということだ。
友人達は今まで医学を勉強したこともないのに、よく薬をやめろなどと無責任なことが言えるのかと思う。
もし私の病気が目に見える体の傷だったとしたら、何年経っても治らない痛々しい傷だったらとしたら、友人はそれでもを治療をやめろと言うだろうか。
私もできれば薬に依存したくないし、服用をやめたいとは思う。だが今のこの状況では無理だと思う。
躁鬱病になったことがないとこの苦しみはわからないし、治療や薬の大切さはわからない。
軽々しく「薬なんて辞めたほうがいいよ。」などど言われたくはない。