無事にワーキングホリデー(ワーホリ)ビザでオーストラリアに到着し、最初は調子が良かった。
仕事を積極的に探し、オーストラリアに到着して1週間後にはもう働き出していた。
職場は中国人ばかりが働く農家だった。
(※当時オーストラリアのワーホリは通常1年間だが、農業を3ヶ月すると最長2年間までビザの延長ができた。)
同僚はいい人たちだったが、中国語ばかりを話す環境や賃金に不満を感じて1ヶ月で仕事を変えた。
私はより良い環境を求めてアグレッジブに行動していた。
2つめに得た仕事も農業で、同僚はニュージーランド人、マレーシア人、韓国人と多国籍だった。
給与も以前よりいい。
仕事を始めた時は7月。オーストラリアでは冬が始まったところだった。
仕事はすぐになくなり、次にいつ仕事が再開するのかわからない。
他の農家を探したが、どこも雇用はしていなかった。
早く農業を終わらせないと、ビザの延長期限が過ぎてしまうし、他の都市へ移動できない!
山奥にあるシェアハウスに住んでいたので、周りにレストランなどの働ける場所もなく、ここにいれば何もすることなくただ食費にお金を使うだけ。
英語がうまく話せない私は、シェアハウスの住人と打ち解けられずにいた。
インターネットも最小限しか使えず、友人に電話をして長話することもできない。
そして仕事探しで体力と気力も無くなっていた。
どーんと鬱の波がやってくる。
仕事もしないで何のためにオーストラリアに来たんだろう。
働きながら生きた英語を学びたかったのに。
物価が高くてお金がなくなってしまうかもしれない。
山奥には気を晴らすものもなく、焦りと不安が募っていくばかり。
・・・・・
しばらくして、1ヶ月間のオーストラリア国内旅行を決めた。
これも躁転と言うのかもしれない・・・。