この時期、私は英語の学習に力を入れ始めていた。
理由は前回書いた、”憧れの友人”の影響である。
サークル内の帰国子女同士、いつも英語でペラペラ話している。私には話してる内容さえも想像できないくらい、全く理解ができなかった。
見た目も国籍も皆日本人なのだが、ネイティブで英語を話すととても違和感がある。日本語で話しても、時々単語の発音が良くなる(アップル、ワールド、アメリカなど・・・)。それがとても違和感があり、不思議であった。それと同時に格好良さも感じた。
そんな友人たちと一緒にいると、英語を理解したいと思うようになった。彼女達がどんなことを話しているのかとても興味があった。
高校時代に英語の勉強をしてこなかったが、大学の英語の授業は思った以上に簡単で、こんな私でもついていける内容であった。
それだけでは物足らず、大学内でネイティブの先生と話せる英会話教室に通った。希望者には毎日一時間、一回あたり¥1000ほどで学べ、他の授業の空き時間に参加できるというものであった。価格もお手頃で、大学内で学べるのでとても都合が良かった。
はっきり言って、学習内容は中学生が習う程度のものであったが、ネイティブの先生と話せるという点においては意味があった。3ヶ月ほどで先生が変わり、色々な国の先生に出会え、その国の文化も学べるとこも良かった。
大学2年からこの英会話教室に通い、大学3年の前期までほぼ休むことなく通っていた。大学の授業も課題もたくさんあったが、忙しく学校内の教室を行き来していた。