躁鬱病になる前。大学2年生の時の話。
私が通っていたA大学は、滑り止めであった。本当は国立のB大学へ入りたかった。しかし学力が足りずB大学に落ちてしまう。
落胆したが、滑り止めのA大学でも学びたい事は学べる。夢見ていたデザイナーになるため、その第一歩としてアパレルの勉強ができることが嬉しかった。新しく始まる大学生生活をとても楽しみにしていた。
しかし思い描いたものとは全く違った。
入学したA大学にはやる気のない、真剣みのない生徒がたくさんいた。課題をしてこなかったり、授業中なのに誰かと電話していたり、教授に対して反抗的な態度だったり・・・
ショックだった事は、みんながアパレルの勉強をしたくて入学した訳ではない事。
「とりあえず大学に受かったから、勉強している。」「系列校出身だから、この大学へ来た。」
全員ではないが、このような生徒が多い印象であった。
こんな環境にいるのが嫌になる。
私の学びの時間を邪魔しないで。
こんな不真面目で情熱のない人達と一緒に勉強したくない。
授業の時は結構イライラしていたし、A大学に入ったことを後悔した。
この時、私は完璧な自分を作るために、理想の環境を求めていた。
次第にB大学へ転入したいと思うようになる。B大学は偏差値も高く、真面目な生徒が多いという印象だった。あと有名大学なので就職にも有利になると思っていた。
その後B大学への編入試験を受けたのだが、今回もやっぱり不合格。学力が足りなかった。大学編入は失敗に終わる。
完璧を求める私の頭は硬く、柔軟性のある考えができていなかった。
今思えばこだわりすぎていたし、嫌な存在に目くじらを立てる時間があれば、それをもっと自分のために使っておけばよかった。
その状況でも自分次第で、やれることはたくさんあったはず。