卒業研究を終わらせて、卒業に必要な単位もほぼ取得確実。目標の卒業まであと少し。
ここまでなんとかやってきたが、次の問題は卒業後のことだ。
大学卒業のことだけを考えて、就職活動はしてなかった。というか考える余裕がなかった。
就職活動するには遅い時期だったので、すぐじゃなくてもいいから、就職先をぼちぼち探してみようかなと思い始めた。
でも大学内で行われる就職活動に関してのオリエンテーションに参加したこともないので、どう始めて良いかわからない。
さらに就活セミナーなどの大人数の集まりに参加するエネルギーは今はない。学生達の勢いに押しつぶされること確実だ。
とりあえず大学内にある就職相談センターに行くことにした。どうすればいいか何かアドバイスをくれるはずだ。
予約をした時間に行くと、男性職員がいた。
私には聞きたい事がいくつかあった。
①就職活動の情報
近日行われるセミナー情報や応募方法などが記載された資料をいくつか貰う。
②卒業生の就職情報
参考のためにと、卒業生がどのような会社や職種についているかも教えてもらった。就職先について4年前に大体は知っていたが、再びショックを受ける。
「この大学には自分が勉強したい学部があり、卒業すればデザイナーになったり、アパレル総合職に就ける!」
と夢を見て勉強していたのだが、現実は違った。デザイナー職に就いた人もいなければ、卒業生の9割以上がアパレル企業に就職していなかった。
再び、私が頑張ってきた意味はなかったのだと感じる。考えが甘かった。
入学後かなり経ってわかったことは、デザイナーになるには専門学校へ通う人が多いということ。どうしてもデザイナーになりたくて、この大学卒業後に専門学校へ進学する人が稀にいるとのこと。
大学卒業後にデザイナーになれる可能性はゼロではないが、かなりゼロに近いことがわかった。
専門学校のことも考えてはみたが学費や時間がかかるし、今の状況で新しい場所でまた一から学校生活を始める自信がなかった。
③履歴書の書き方
就職先や職種については置いておいて、休学について履歴書にどう書けば良いかわからなかった。そして面接をした際に病気のことをどういうふうに面接官に説明すれば良いかわからなかった。日本は新卒が重要なステイタスであり、休学してみんなよりも年をとった学生を受け入れてくれるか心配だった。
職員「経歴は正直に書いてください。」
私「でも休学のことを聞かれたら、なんと言えばいいんですか?」
職員「体調不良で休養したが、治ったので復学したと言えばいいですよ。」
私「でもまだ治療中で、完治はしてないんです。」
職員「それが言いずらかったら、家族の介護で実家に戻っていたとか・・・」
病気が完治して健康100%ならば、正直に話しても就職のチャンンスはまだあるかもしれない。
だが卒業が4年も遅れて、今も躁鬱病で病院に通っている人を会社が雇用するだろうか。はっきりいってアルバイトの雇用だとしても難しいと思う。
そんな私に職員は障害者枠での就職を進めた。障害者を受け入れている会社であれば、状況を理解してくれるし、正社員として就職しやすいと。
確かに正社員になれる可能性は高いかもしれないがかなり職種が限られていて、私の望むような仕事はなかった。
絶望的で就職活動にチャレンジする気力がなくなった。
卒業後の未来が見えない。