腹立たしいあの生徒ともあれからほとんど会うこともトラブルもなく、私は無事に短期のプログラムを終了し、学校を卒業した。
多少は不登校になりながらも、新しい事の発見や、刺激のある毎日、そして拙い英語力ながらもいろいろな国の人々とコミュニケーションが取れたことにとても満足のいく短期留学であった。
鬱と診断されたことを忘れるくらい、有意義な時間であった。
「次回は海外留学を長期でしてみたいな。もっと海外の生活を体験してみたいな。」
とも考えた。
ダンスをすることや英語を学ぶことは楽しかったが、それはあくまでも趣味の一つ。
私の一番の目標は、ファッションの勉強を頑張って、アパレルデザイナーやマーチャンダイザーになること。それが第一優先だ。
「大学卒業後は海外の専門学校へ行ってファッションを学んだり、ファッション業界で働く中でツールの一つとして英語が使えるといいな。」
と淡い夢を抱いて、8月末に日本へ帰国した。