躁鬱の完治は諦めてます。

躁鬱歴15年&HSP。幸せを感じるのって難しい。

「引きずらない人は知っている、打たれ強くなる思考術」豊田圭一

落ち込みやすく、ネガティブなことをいつも引きずるHSPで躁鬱の私。

 

図書館で手に取った一冊は、「引きずらない人は知っている、打たれ強くなる思考術」だった。

 

黄色の表紙に、栄養ドリンクのイラスト。

 

その名前のラベルには『キリカエール』と書いてある。

 

「ドリンク一本で簡単に気持ちを切り替えられるわけがない。」と疑う反面、「そうなれたらいいな。」という希望を少し持って、本を読んでみることにした。

 

 

 

 

打たれ強い人とはどんな人?

 

  1. 鈍感な人
  2. 自信がある人
  3. 切り替え上手な人

 

筆者の豊田さんは3番に当てはまる。

 

昔は精神的に強かったわけではないが、意識を切り替えることで今ではストレスを感じにくくなったそうだ。

 

人は意識を切り替えることで、凹むような出来事があったとしても、引きずることなく、乗り切れるようになるらしい。

 

逆境や失敗、本番に強くなる29のコツが書かれている。

 

私が良いなと思った考え方をいくつか紹介。

 

①営業がうまくいかなくても、自分自身が否定されたわけではない。嫌な言葉を浴びせられて、凹まない人はいない。割り切って気持ちを切り替え、次に移る。

 

私自身も、以前にしていたコールセンターのアルバイトで打ちのめされた経験がある。

 

会社の指示通りに伺いの電話をかけて、無理に営業しようとしていたわけではないのだが、お客が急に「お前は何度電話をかけてくるんだー!!」と怒り出して、長時間クレームを受けたことがある。

 

その時私はどうしようもできず、仕方なく上司に電話を代わってもらった。

 

その後も動揺して、しばらく泣き止むことができなかったし、二度とコールセンターの仕事はやらないと決めた。

 

その時この本を読んでいれば、あまり落ち込むこともなかったのかなと思った。

 

【考え方】会社の手違いで、かなり頻繁にお客に電話をかけてしまっていたのかもしれない。お客にも他にイライラしている別の理由があって、たまたま電話先の私にそれをぶつけてしまったのかもしれない。私は悪くないし、仕事をしていただけ。

 

②想定内のことだけの人生は面白くない。想定外なことは起こるものというスタンスで構える。想定外のトラブルはかえって自分を成長させる。

 

想定外のことが起こると大きなストレスを感じる。

 

私の場合は、大学生の時に双極性障害になったことだ。

 

それが原因で、大学を留年し、就職活動もできず、正社員の仕事に就けなかった。

 

当たり前だと思っていたことができなかったことに大きなショックを受けた。

 

【考え方】病気や怪我をしない人なんていない。病気が完治したわけではないが、地道に治療を続けたことで以前よりも改善している。回り道をしているかもしれないが、そのおかげで今の私、以前よりも強くなった私がいる。

 

③「悩む」のではなく「考える」。辛いことはいつまでも続かない。厳しい状況を真剣に話せば、応援してくれる人は必ずいる。

 

豊田さんが「人生何が起こるかわからない」と感じたのは、同世代の中の良い友人を10人ほど無くしてしまったこと。

 

若くして不慮の事故に遭った人もいたのだが、半数以上が自殺による死だ。

 

会社が倒産したり、大失恋したりして、「もう死んでしまいたい」と思ったことはあるかもしれない。

 

【考え方】辛い状況は長くは続かないし、いつの間にかその気持ちが沈静化する。時間が経てば「そんなこともあったなー。」と笑い話になる。どうしようも無くなった自分をサポートしてくれる人もいる。死んでしまえば何もできない。

 

 

 

この本を読むとなんだか、漠然としたやる気が出てきた。