躁鬱の完治は諦めてます。

躁鬱歴15年&HSP。幸せを感じるのって難しい。

「障害者手帳?そんなもの使っちゃいけないよ!」

 

ある日、ネットニュースを見ていた。

 

タクシーやバスで障害者が手帳を見せると、運転手から「それは偽物だろ?早く降りろ!」と怒鳴られたという内容だった。

 

news.yahoo.co.jp

 

精神の障害者手帳2級を持っている私には人ごとには思えず、この事件に怒りを覚えた。

 

なぜ手帳を持っている人にそんな酷い態度をするのだろう?

 

医師や自治体の判断があって手帳が配られているのに。

 

手帳を持っていることってそんなに偏見があることなのかな?

 

そして、ふと昔のことを思い出した。

 

 

 

10年ほど前、1人で2泊3日の鎌倉旅行をしていた。

 

障害者手帳を利用すれば、バスの運賃や施設の利用料金が割引されることを知っていたので、実際に手帳を利用したことがあった。

 

美術館などでは、料金表にわかりやすく障害者料金が書いてあるところが多い。

 

ある日小さな神社を訪れた時、立てかけてある小さな看板を見ると、通常料金のみが記載されていたが、障害者料金が書かれていなかった。

 

私「ここで障害者手帳は使えますか?」

 

手帳を受付の60歳くらいの男性に見せながら話しかけた。

 

あまり手帳を見たことがないようだったので、顔を近づけてしばらく手帳を眺めてこう言った。

 

受付「そんなもの神様に使っちゃいけないよ!

 

強い口調だった。

 

その時はあまり深く考えず、通常料金を支払って神社を拝観した。

 

でもその後、何だかその言葉が気になりだした。

 

そんなもの・・・使っちゃいけない・・・

 

モヤモヤした気分になってしまった。

 

 

障害者手帳は全ての施設で利用できるわけではないし、利用できないこともある。

 

穏やかに『ここでは手帳は利用できないんですよ。』と言われれば、『それじゃあ通常料金をお支払いしますのでチケット1枚お願いします。』となる。

 

でも、受付の人が言った『そんなもの』という言葉が引っかかる。

 

そんなものと言われても、ちゃんと申請して県からもらった正式なものだし、偽装でも何でもない。

 

障害者サポートとして与えられたもの。

 

その補助があるから、障害者の私でも元気のある時に外出しやすくなるし、たまに施設を楽しむことができる。

 

障害者の負担が軽くなる、とてもありがたい手帳。

 

障害者手帳?何だそれ?そんなものなんか受け入れないぞ!』とばかりに突っぱねるような口調で言われると、なんだか悲しくなる。

 

割引されるされないの問題ではなくて、何だか障がい者に対する壁を感じた

 

障害者手帳って、あまり世間からよく思われていないものなんだなと思った。