HSP(ハイリーセンシティブパーソン)とは、別名「繊細さん」とも呼ばれ、近年Youtubeでよく動画を見かけたり、たくさんの書籍が発売されている。
さらにロンブーの田村淳、最上もがなどの芸能人もカミングアウトしていて、HSPのことを知っている人も多いだろう。
自身もその1人と自覚しているのだが、最近ネットを見ていてある言葉が目についた。
社交不安障害
一見HSPと同じような特徴があるが、この2つの違いは何なのだろう?
疑問に思って調べてみた。
【HSPとは?】
ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person、HSP)とは、環境感受性(Environmental Sensitivity)あるいはその気質・性格的指標である感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)が極めて高い人たちを表す言葉である。環境感受性とは、ポジティブおよびネガティブな環境刺激に対する処理や登録の個人差を表す特性的概念である。したがって、環境感受性が高い個人であるHSPは、環境感受性が低い人と比べて、ポジティブな環境から良い影響を受けやすく、ネガティブな環境から悪い影響を受けやすい。環境感受性は誰もがもつ普遍的な特性であり、その程度は正規分布することが示唆されている。
【HSPの特徴は?】
- 深く考えすぎる
- 過剰に刺激を受ける
- 共感力が高く、感情移入しやすい
- 些細な刺激を察知する(細かなことに気がつく)
【社交不安障害とは?】
社交不安障害(しゃこうふあんしょうがい、英: Social Anxiety Disorder: SAD)あるいは社交恐怖(しゃこうきょうふ、英: Social phobia)とは、愚かに見えないか、場に合っていないのでは、というように他人に辱められることに強い不安を感じるために、社交状況を避けたり、耐えたりすることによって、相当な苦痛がある、または生活に重大な支障があるという精神障害である。
対して、正常な内気は、単に知り合いのいないパーティを怖がるといったものである。対して社交不安障害では、そうした社交状況においてほぼ毎回、動悸、下痢、発汗、時にパニック発作といった不安症状が起こる。
治療は、認知行動療法が優先され、薬物療法では選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であり、反応が部分的である場合にこれらが併用される。
【社交不安障害の症状は?】
社交不安障害患者が強い不安を感じる場面として、最も多いのが「見知らぬ人や、少し顔見知りの人との会話」と「人前での発言・スピーチ」、次いで、「権威がある人(社会的立場が上の人)との面談・会話」、「会社で電話をとる」、「受付で手続きをする」、「人前で文字を書く」、「人前でご飯を食べる」、「会食やパーティに参加する」などである。
このような場面で社交不安障害患者には、さまざまな症状が身体に現れる。強い不安を感じる、強い緊張を感じる、頭が真っ白になり何も答えられない、声が震える、声が出ない、手足の震え、めまい、動悸、口が渇く、赤面する、汗が出る、吐き気がする、胃のむかつき等の症状がある。
こうした強い不安を避けるため、また人に知られたくないと考えるあまり、社交不安障害患者は周囲の人々との接触や、人前での活動を避けるようになり、日常生活に支障を及ぼす事になる。また、症状が慢性化すると、うつ病やパニック障害などが併発する危険性がある。
症状はパニック障害と似ているが、パニック障害が「死」や「精神的におかしくなってしまうこと」に対する強い不安であり発作的に症状が発現するのに対し、社交不安障害では「人」や「社交場面」に対する強い不安であるところなどが異なっている。
「自殺を考えたことがある」人の割合はうつ病の人よりも多く、実際周囲の人が思っている以上に患者達は悩んでいるといわれる。
生涯有病率は3 - 13%と言われており決して稀な病気ではない。
【2つの違いは?】
HSPは心理的な概念であり、環境への影響を受けやすい人のことで、病気ではなく個人の性格の一部と捉えられている。
社会不安障害は、社交の場において過度の緊張を感じ、日常生活に支障をきたす精神障害であり、認知療法や薬物治療で改善することができる。
私は電話をする時に手や声が震えたり、プレゼンをするときに汗をかいたり、人前で必要以上に緊張してまともに返答ができない、人のたくさん集まるところに行くのが気を使うので億劫、などの特徴がある。
医師に双極性障害以外の病気を診断されたことはないが、HSPと社交不安障害どちらも持ち合わせていると思う。
何事も深く考えず、プレッシャーを受け流し、もうちょっと楽に考えられる思考を身につけたい。