ある日の授業で、お金についてどう思っているかというトピックが出た。
私はお金に関してケチな方だと自分で思っている。
現在は学生なので働ける時間が限られているし、今のアルバイトの稼ぎでは貯金もほぼできないような状態。
さらに病気が酷くなり、いつ働けなくなるかもしれないという不安が常にあるので、お金に関してはネガティブなイメージを持っている。
だが、もしお金があればそれほど働かなくてもいいし、自由な時間が増えて悩みが少なくなりそうだと思う。
いつかお金に困らず、何の心配もいらない、そんな幸せな生活がしたいと夢見ている。
そんな私は南米出身の2人の生徒と、『お金持ちは幸せなのか?』に関してディスカッションすることになった。
私「絶対とは言わないがほとんどの場合、お金があれば幸せに暮らせると思う。」
A男「僕はそうは思わない。貧乏の方が幸せだと思う。」
彼はそう断言した。
A男「南米人は貧乏な人が多い。僕はブラジル出身だけど、それでもサッカーのように楽しめるスポーツがあるし、お金がなくてもみんな幸せだよ。お金があると悪い人が寄ってくるし、トラブルに巻き込まれやすいので悩みが多いと思う。お金がない方が、逆に失うものがないので何の心配もいらないし、幸せだと思う。」
B子「私も貧乏の方が幸せだと思う。お金があるとドラッグやアルコールにたくさんお金を使って、依存症になる人もたくさんいるからね。ひどいと過剰摂取で死んでしまう人もいる。そういうセレブ達がよくニュースで取り上げられているでしょ?それは幸せとは言えないと思う。」
私「でも、よくセレブ達がインスタで豪邸や高級車の写真、素敵な洋服を着てる写真を投稿していて、それを見るとすごく華やかでとても幸せそうだよ。憧れている人も多いと思う。」
A男「確かにそうだけど、彼らは本当に幸せなの?幸せに見えているだけかもしれない。」
確かに、セレブ達が投稿する写真はどれも豪華で目を引くし、私のような一般人は憧れを持つ。
でもお金を持っているセレブが幸せかどうかなんて、本人にしかわからない。
彼らなりの悩みもたくさんあるのかもしれない。
私もSNSのアカウントを持っていて写真を投稿することもあるが、調子のいい時にしかしないし、鬱のことは書かないようにしている。
鬱でない友人からしたら、ネガティブな投稿は見たくもないだろう。
なので私が鬱で、人生の70%は不幸せ&毎日のように不安を感じているということは、友人達は知らない。
『お金がある=幸せ』とは限らない。
お金がなくても、辛い状況にあったとしても、『私って幸せ!』と感じられる人のポジティブさを見習いたい。
幸せを感じるかどうかは本人次第。