散々ネガティブな事ばかり書いてきたが、良かったこともある。
【興味のあった職種で働けた】
ずっとオフィスワークをしてみたいと思っていた。
接客業だと毎日たくさんの人と会うので人の感情に左右されやすいし、気持ちが疲れやすいからだ。
オフィスワークだとそれほど人に会わず、パソコンに向かって黙々と作業できるので落ち着いて働けそうだと考えた。
実際働いてみると同僚と連絡をとりながらチームで仕事をこなさないといけないし、電話対応も大変で想像とは少し違ったが、お客の顔色を常にうかがう必要がなかった点は良かった。
【ビジネスメールを学べた】
飲食店ばかりで働いていた私は、以前までビジネスメールの書き方を全く知らなかった。
CCやBCCさえも知らなかった。
同僚を観察しているとみんな割と仲が良く、わきあいあいと話しているのを目にしたが、社内で共有されるメールを見ると、みんな堅苦しいビジネス用語を使って超丁寧な文章を使っていたので、私にはなんだか変な感じだった。
『はあ、日本で働くってめんどくさい。』と思ったが、郷に入っては郷に従えというので、そのメールを見習いながら私もメールを作成した。
「〇〇課 A様 いつもお世話になっています。資料を添付いたしましたのでご査収願います。〜」
真似してみたが、ビジネス用語を使う機会がこれまでなかったので違和感しかなく、こんな言葉を使っている自分が気持ち悪かった。
こんな風に毎日メールをしていると、次第にこれまでの自分のプライベートのメールが相手に失礼だったのではないかと思う様になった。
私は商品やサービスについて会社にメールで問い合わせる事がよくある。
完璧ではなくても、丁寧な言葉遣いでわかりやすい文章の作り方をしなければいけないと気付かされ、メールを作成するときに気をつけるようになった。
そして日本語だけではなく英語でもビジネスメールを作成する機会もあった。
英語にもメールでしか使わない言葉やルールがある。
数ヶ月後に海外に移住する計画があった私には、とても勉強になった。
【エクセルを使える様になった】
エクセルを使った事があるのは過去に2回ほどで、知識はゼロに近かった。
「エクセルできるようになると便利だよ。」と友人に言われていたし、使えるようになりたいなーとは思っていたが、そんな機会は今までなかった。
仕事を始める前にYouTubeを見て勉強するが、なかなか覚えられない。
仕事を始めて2週間ほどはエクセルでの作業が全く進まず、冷や汗をかきながら同じ画面をずっと眺めている状態だった。
辞める頃には最低限エクセルを使いこなせる様になり、少し自分に自信がついた。
同僚にたくさん質問して迷惑をかけたが、自分一人で学ぶよりも、働きながら学ぶことの方が早く身についたし、いろんなことを学べた。
働いていた時は辛くて毎日しんどかったが、振り返ると悪い事ばかりではなかった。
