金縛り状態で鬱を感じた翌日、普段通りに出社する。
また昨日のミスを思い出す。
罪悪感がますので、Bになるべく会わないように願った。
仕事をしていても頭がぼんやりする。
頭痛がするわけではないのだが、脳をグッと掴まれているような感じがする。
躁鬱病の人の脳は普通の人と比べて縮む(小さくなる)と聞いたことはあるが、まさにそうだろうと思う。
なんとか仕事を終えて帰宅した時には、脱力感で手がだらんとして力が入らない。
かなりの重力で手が引っ張られる感じがして、手が伸びて地面に着きそうな気さえしてしまう。
歩きもゆっくり、動きもゆっくりになっていた。
そしていつも以上の無気力感を味わった。
自分が好きでしたいと望んでいたことも、本当に私がしたいことだと思えなくなった。
このまま消えたい。
親が悲しむので、親が死ぬまでは私は死ねないし、自殺願望はない。
しかし自殺する人の気持ちもわからないでもないと思った。
毎日が辛く、楽しいこともやりたいこともないし、笑うこともできない。
体も心も疲れて、生きているだけで苦痛。
絶望感ばかりの人生。
これがあと40年ほど続くのだろうか。
どうしたらいいのだろう。
次の日もやっぱり仕事のミスのことを考える。
やっぱりBさんの困った顔を忘れることができない。
そうやって上の空で仕事をするので、また他にもミスが出てくる。
メールを確認をしたつもりだったが見落としがあり、相手に非がなかったのにも関わらず「ファイルの提出をお願いします。」という不必要なメールを出してしまった。
その私の無駄なメールは部署で共有されるので、同僚に私のミスがバレてしまう。
また恥ずかしい思いをした。
注意が散漫なのだ。
メールの件名を間違えたり、漢字の変換ミスだったり、メールの内容を最後まで読まないので理解をしていないなど、私はかなりミスが多い。
こんなことが色々続くと、自分は何もできないのだと思う。
職場ではさらに無口になり、元気でハッピーな人を見るとイライラしてくるし、下ばかり見て歩くようになった。
こういう時は決まって猫背になる。
胸を張って生きられないから。