はっきり言ってオリンピックに興味はなかった。
コロナがまだ収束していないのに、今はスポーツどころじゃないだろうと思っていた。
開会式直前にテレビを見ていると、過去に世界各国で行われた華やかで豪華な開会式の映像が流れた。
それに比べ2020年東京オリンピックの開会式は、感染拡大防止のためかコンパクトで少々地味な演出だったと思った。
しかし200以上の国のたくさんの選手が次々に登場し、オリンピックという大舞台に挑もうとしている姿を見ると少しワクワクした。
家族はオリンピックの開催に賛成とはでは言わないが、いざオリンピックが始まると、毎日試合を見て楽しんでいる。
それにつられて私も試合を見る。
自分には愛国心はないし、正直に言って日本代表選手を応援するという気持ちがわからなかった。
スポーツが大好きだとか、その選手が好きだから応援するというのは理解できる。
しかしスポーツに興味もない人が、彼らと同じ国に生まれたというだけの赤の他人をどうして応援したいのだろうと不思議に思った。
だが、毎日メディアが選手を取り上げて目にするせいか、選手に少し親近感が湧いて、日本選手に勝ってほしいと思うようになった。
スポーツに詳しくないが、選手のこれまでの努力、誰にも負けないという気持ちはとても伝わってくる。
一生懸命に戦う選手はかっこいいし、見ているだけで少し元気がもらえた。
選手と直接的な関係があるわけではないのだが、なんだか「自分も頑張らなきゃいけないな!」という前向きな気持ちになった。