最近、死についてよく考える。
決して自殺願望があるわけではない。
若い時は人が死ぬことは知っていたが、自分とは全く関係のない世界の話だと思っていた。
小さな頃は自分以外のほぼみんなが年上で、自分も早く大人になりたいと思っていた。
時が経ち、テレビで活躍しているスポーツ選手はいつの間にか私より年下になってしまった。
30代になって、白髪は生えるし、小じわもできるし、「自分も若くはないな。」と感じる。
「こんなふうにどんどん老いていくんだな。」
老いる自分を想像しだすと、死がそう遠くはないことに気づく。
平均寿命まで生きると仮定すると、だいたい半分まできている。
この世に生まれてきたら、いつかは死んでこの世から去る時がくる。
漠然と怖いと思った。
そう考えていた時に、図書館で目に入った本。
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「なんだか恐ろしいタイトルだな。この本、自殺を誘発するようなヘビーな内容の本じゃないか!?」
と思いながら本を手に取り、表紙を見る。
「ん??意外とポップな絵だな。」
タイトルから想像できない、可愛らしいイラストが興味をかき立てた。
本を読んでみると、決して重苦しい内容ではなかった。
人はいつか必ず死を迎える。
各国の平均寿命、偉人達の死因、映画の主人公の最期、死の場所、死後の世界・・・
などをわかりやすく可愛いイラストと一緒に書かれている。
イラストが大半を占めていて、黄色と緑のカラーページなので、さらっと読み進められる。
死をただ怖がったり考えるのを避けるのではなく、死と向かい合い、その日までどのように生きるかを考えさせられる本だと思う。