シドニー在住の日本人心理カウンセラーと話すことができて、少し気持ちが楽になった。
定期的にカウンセリングに通って思考のトレーニングをしたほうがいいと勧められたが、シドニーを離れて山の中のシェアハウスへ戻ると決めていた。
時期が来れば以前働いていた農家でまた働くことができる。
また一から農家を探す気力は無かった。
オンラインでもカウンセリングをしているらしいが、直接カウンセラーに会って話をしないと意味がないように思えた。
そして日本でもそうだが、カウンセリング料金は基本的に保険が効かないので高額だ。
頻繁に通い続けられる料金ではない。
シドニーには3週間の滞在予定だったが、それから更に2度程カウンセリングに通ってから辞めた。
その後、何事もなかったようにメルボルンを旅行し、元いたシェアハウスへ戻った。
ラッキーなことに間も無くして農業の仕事も始まった。
しかし順調に行ったのも少しの間だけだった。
鬱の波はすぐにやってきた。
やはりカウンセリングに数回通っただけでは鬱症状は全く改善しなかった。
1回のカウンセリングは意味がないとは言わない。
気持ちを吐き出し、人に聞いてもらうことで楽になる。
だが一時的な対処であって、持続はしない。
継続的な効果を得るためには、カウンセリングで自分自身をうまくコントロールできるように思考のトレーニングが必要だ。
鬱になることは避けられないが、鬱を長引かせないようにすることはできる。
長年染み付いた鬱の思考は手強く、いくらカウンセラーがアドバイスをくれてもすぐに実行することは難しい。
何事も同じで、繰り返し練習することが必要。
それができるようになれば鬱状態の期間も短くなり、気持ちが少し楽になる。
だからカウンセリングに定期的に通い続けることが大事なのだ。
カウンセラーとの相性や金銭的な問題もあり、私は現在はカウンセリングに通っていないが、鬱を悪化させないための1つのいい手段だと思う。