この言葉を初めて知ったのは2年前、留学で海外に住んでいた時のこと。
年に数回ある鬱の大波に飲まれ、学校へ通えない日々が続いた。
理解してくれる相手もいないし、何か改善策はないかとネットで検索していた時に見つけたのがHSPについての動画であった。
タイトルなど詳細は忘れたが動画中にいくつかの質問があり、これに当てはまったらあなたはHSPです、というような内容だった。
正にドンピシャだった。
私にぴったりの、一言で性格を表せる言葉があるのだと驚いた。
学校にまた通えるようになる直接の改善策ではなかったけれど、スッキリしたような気持ちだった。
HSPとは?
ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person, HSP)とは、高度な感覚処理感受性を、気質(生得的な特性)として持つとされる人のこと。
精神医学上の概念ではなく、病気や障害でもないので、DSM にも指定はされておらず、医療機関でHSPという病名を付けられることはない。
引用:ウィキペディア
HSPは病気ではありませんが、個人的には私が躁鬱病になってしまった要因の1つであると思います。
HSPが持つ性質とは?
- HSPの属性は「DOES」という頭文字で表され、4つ全ての性質を持っているとされる。
- Depth of processing(処理の深さ)
HSPは感覚データを通常よりはるかに深く、かつ徹底的に処理しているが、それは神経システムにおける生物学的な差異によるものである。
- Overstimulated(刺激を受けやすい)
感覚的に敏感である。五感や、人の感情や雰囲気から自身の内部に入り込まれ受ける刺激が非HSPに比べ強い。何に対して敏感かは個人差がある。心身ともに疲れやすく、不機嫌や体調不良などにつながりやすい。嫌なことだけでなく、楽しいことでも刺激が多すぎると疲労になる。
- Emotional reactivity and high Empathy(感情的反応性・高度な共感性)
共感力が高く感情移入しやすい。「ミラーニューロン」の働きが活発であることが示唆されている。
- Sensitivity to Subtle stimuli(些細な刺激に対する感受性)
人や環境における小さな変化や、細かい意図に気づきやすい。
引用:ウィキペディア
<処理の深さ>
旅行計画を立てる時、どうすれば効率よく観光できるかを考え続ける。終わりなく情報を調べ続けるので時間がかかる。
<刺激を受けやすい>
うるさい場所では勉強ができない。静かな図書館でさえも、人の出入りや会話が気になって読書に集中できない。人がたくさん集まる場所が苦手。
<感情的反応性・高度な共感性>
誰かがイライラしたり怒っていると、何もしていないのにも関わらず自分が怒られているように感じてしまう。
<些細な刺激に対する感受性>
匂いに敏感な方で、他人の家の匂いが苦手。自分の匂いのする枕や布団でないと落ち着いて眠れない。
HSPと鬱病の違いとは?
HSPは鬱病や躁鬱病と似ている気もするが、医学的には全く異なるもので、一番の違いは先天的か後天的かということ。
個人的にはHSPの気質は以前からあったが、躁鬱病になってからその症状がひどくなり、その影響で気分の落ち込みで家に引きこもったり、涙が出やすくなった。
HSPの長所とは?
HSP自体は病気ではなくあくまで気質なので、長所と捉えてみることができる。短所は長所と言いますよね。
- 物事を追求できる
- 細かなことにすぐ気づける
- 相手の気持ちになれる
- 深く感動できる
物は考えようってやつだ。
気になった本
HSPについて調べていると面白い本を見つけた。こんな本を読めばHSPで悩んだ時だけでなく、鬱の時でも気分が良くなりそうだと思った。
今話題になっている”HSP=繊細さん”に関しての本。筆者である武田友紀さんはHSP専門カウンセラーであり、そして自身もHSP。
漫画で読みやすい「繊細さん」の本。
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漫画家おがたちえさんのHPSが共感できるあるある本。