[アルバイト初日] やる気90%:不安10%
初出勤はランチの時間帯だった。夜の営業よりは忙しくないので、ゆっくり仕事を教えてもらえるからだ。
店に到着すると見たことのない男性達がいた。ここで働くスタッフだ。
そこへ以前に面接をしてくれたオーナーの妻である女性が来ると、スタッフの紹介をしてくれた。
オーナーは30代くらいの男性で、妻と同様に笑顔が素敵。常にキッチンにいて調理をしている。
キッチンにはもう1人の20代くらいの、大学生のような風貌の男性スタッフ。
ドリンクとホール担当の30代くらいの、少し話しかけづらい感じの男性スタッフ。
オーナーの妻はというと厨房とホールを行き来して、オールマイティに働くようだ。
みんな私と似たような歳で、親近感が湧いた。
まずは開店前の準備について説明を受けた。
- 掃除
- 日替わりメニューを看板に書く
- 看板を外に出す
- テーブル拭き
忘れないように全部メモを取る。
ランチの時間が始まると店の端に立ち、他のスタッフがどのように注文をとったり料理を提供しているのかを観察する。
閉店後は片付けや掃除をして、みんなでテーブルを囲んでまかないを食べた。それがとても美味しかった。
ランチの短時間の勤務でもいろんなことをしなければいけないし、覚えることがたくさんあった。
家に帰ると、まずは店で提供している料理の名前を覚えようと、メニューを眺めて復習をする。
飲食店勤務未経験なので最初は大変だが、アットホームな店でみんな歳も近く、なんとかやっていけそうな気がした。