大学を辞めようと何度も考えた。しかし当時通っていたクリニック女医さんはいつもそれを止めた。
女医「もう少し考えたらいいんではないですか?決断は慎重にしたほうがいいですよ。気持ちが変わるかもしれませんから。」
私はなぜそんなに退学を止めるのかわからなかった。私の症状が良くなる気が全くしなかったからだ。
私としては退学して、新しい人生を始めたいと思っていた。同級生もみんな卒業して学校に知り合いはいないし、劣等感や嫌な思い出が残る大学にはもう行きたくはない。
そういう事を言われ続けて4年程経ち、退学を諦め、やっと復学してもいいかなという気になった。
そう、女医さんの予言(?)は当たっていた。私の気持ちが少しずつ変わってきていたのだ。
症状がすごく良くなったわけではないが、自動車学校を卒業したことで少し自信を得た私。
順調に行くとあと1年通えば卒業できる単位が取れる。
たった1年の辛抱じゃないか。せっかく入った大学を卒業したい。
少し前向きに復学を考えられるようになってきた。
自動車免許を取ってから1年後、私は大学復学を決断した。
私が入学した学校は4年制大学。そしてその時、私は大学8年生になった。