年が明け2011年になり、私の入院生活は終了しようとしていた。
たくさんの人たちと出会ったが、任意入院だった私は誰よりも早く退院することになった。
こんな何にもない、つまらない病院は早く出たいと思っていたが、同じような悩みを持つ仲間たちと別れるのは寂しいと思った。
辛いことがあった時にグチを聞いてくれる人がいるだけで、多少なりとも気持ちがスッキリした。
同じ境遇でないとできないようなアドバイスもしてくれた。
退院したからと言ってすぐに大学復帰もできないし、働きもできないので、自宅で過ごしながらたまに作業療法に通うことにした。
1〜2週間に1回、作業療法で手を動かしものを作ることで、ずっと家にいるよりは楽しみがあって良かった。
入院していた時と同じように、仲間といろんな話をして、辛いことがあっても気が紛れた。