2010年の2ヶ月間だけ任意入院をした。
自分で食事もできるし、お風呂も入れる。入院が絶対に必要というわけではなかった。
でも3年ほど病状は改善していなかった。
入院することで、毎日医師に病状を見てもらうことができるし、早く自分にあった薬と治療方法が見つかるかもしれないということで入院を決めた。
任意の入院であったので、平日は病院、週末は実家で過ごした。
私が入院した精神科の病棟は大学病院の一階の端にあった。そして病棟の奥には、常に鍵のかかった隔離病棟もあった。
病棟にはナースステーション、テレビのある談話室、シャワールーム、トイレ、4人部屋が6つほどがあった。私は女性4人部屋の出入口に近いベッドをもらった。人とあまり顔を合わせたくなかったので窓際が良かったのだが、長く入院していた人がいたので、残念ながら新米入院患者の私は諦めるしかない。
入院している人は様々だ。隔離病棟は私は入ったことがないのでわからないが、普通の病棟は男性、女性、10代〜60代くらいまで。少し女性が多かったように思う。
入院生活がしばらくすぎると、年齢の近い子達と仲良くなった。いろいろ話すうちに、私以外はほぼ任意入院ではなかったことを知る。
など、今までに会ったことがないような人たちばかりだった。私の症状がとても軽いように思えてくる。
一番仲良くなったのは17歳の女の子だった。彼女は鬱病、強迫性障害、拒食症など多数の症状があり、高校に通えていなかった。さらに母親との折り合いも悪く、家にいることが辛いらしい。
でこの子のおかげで、病院や入院患者のことを教えてもらえたし、入院生活が少し楽しくなった。