学校の雰囲気も良く、クラスはちょうどいい具合に国籍がごちゃまぜになっていたし、ネイティブの先生に教えてもらいるのはとても良かった。
学校には日本人の留学生がたくさんおり、すぐに友人ができた。長く滞在している学生を通して、韓国・台湾など外国人の友人もできて来た。
放課後には複数の友人と必ず、ファーストフード店、バー、友人の宿泊しているホステルなどへ行き、下手ながらも英語でコミュニケーションを取るようにしていた。
毎回行くお店、遊びに来るメンバーも違う。街を歩いても知っているお店はほどんどない。レストランへ行っても、当たり前だが周りはオーストラリア人ばかり。
「新しいことを知る毎日。」
「楽しすぎて、こんな生活飽きる筈がない。」
「1ヶ月しかないが、できる限り友達を作ったり、いろんなことを吸収したい。」
2週間を過ぎると、体がだるくなってきていた。楽しいのは良いが、放課後に遊びすぎて、疲れていた。
私は学んでいなかった。
私には体力がない上に、行動しすぎて自分を抑えることができないことを。
あまり悪いことは考えていなかったと思うが、どうしても体が動かず、最後の2週間に学校を4日ほど休んだ。
「1ヶ月しかいないのに、これは大変なことだ。なんとしてでも外出しなければ。学校に行けなくても今しか会えない友人に会いたい!」
そうは思いながらも、朝起きることができない。ベットから出られない。
「薬は飲んでるけれど、まだ鬱は治ってないんだな。」
と体感した。
だが、まだ鬱歴の浅い私にはどうして良いか全くわからない。そのことを話せる友達もいなかった私はただ困惑していた。