障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】
授業を休むことが習慣化してきた。授業にもついていけなくなってきた。
毎日ではないけれど、それでも週の半分は学校へ通った。サークルに参加するためだ。
当時私は大学のダンスサークルに所属していた。高校生からダンスを始め、大学に進学してからも続けていた。自分の通う大学のサークルだけでは物足らず、他大学のダンスサークルにも所属した。そのため、放課後はいくつかの大学を渡り歩いていた。ダンスが決して上手な方ではなかったが、より高いレベルのサークルに身を置き、刺激を受けたかった。
サークルにはダンスが上手な先輩がたくさんいるし、気の合う仲間にも出会えて、とても楽しかった。名の知れたダンスサークルに所属していることを誇らしく思っていた。
そんな大好きなサークル活動を欠席することはほどんどなかった。サークルは放課後、夕方6時頃からスタートする。
その時期は秋の文化祭に向けて、選曲、振り付け、メンバー決めなどを行なっていた。私はこだわり強い方で、積極的に選曲と振り付けをしていた。休むわけにはいかない。
後になって気づいたのだが、私がサークルに参加できていたのは、ダンスが好きだからではない。文化祭が近いからでもない。
サークルが夕方に始まっていたからだ。